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2008年04月15日

Google Analytics「ユーザー定義レポート」のリスティング広告への活用


ユーザー定義レポートとは?

現在の Web 解析レポートは検索キーワード、検索エンジン、閲覧ページ URL、参照元ドメインといった計測分類を縦軸、ページビュー数、ユニークユーザー数、コンバージョン数、クリック数、訪問数、閲覧時間といった数値指標を横軸にそれぞれ並べる形でおおむね構成されている。

計測分類、数値指標ともに Web 解析ツールの性能向上にともない様々な情報を取得出来るようになってきているが、とりわけ「会員登録時に“女性”と登録した人のみのアクセス傾向を知りたい」といったユーザー属性情報を取得したいというニーズに対しては各ツールともカスタマイズにて対応するツールが多い。

Google Analytics で上記のようなユーザーの属性別分析を行う場合「ユーザー定義レポート」という機能を使うことで分析出来るようになる。このレポートは計測対象ページにトラッキングコードを埋め込むだけでは何も値を表示しない(not set と表示されます)のだが、設定をすることで様々なデータを表示するようになる。設定方法自体は極めてシンプルで、計測対象に「_utmSetVar(項目名)」を埋め込むだけである。


ユーザー定義の設定シーン

例えば、会員登録制のサイトで既存会員のみのアクセス傾向を分析したいという場合、登録完了ページに以下のような設定をする。

(例)会員登録完了ページが表示された時に「既存会員」というユーザー定義を設定する。

=onload イベントを使用する。

これでユーザー定義レポートで既存会員のみに絞り込んだデータを確認することが出来るようになるのだ。注意点としてユーザー定義レポートは cookie を使った計測の為、cookie が削除されたりそもそも cookie が無効である場合は計測が出来ない。また複数のユーザー定義を設定した場合 cookie 内の情報が上書きされるので注意が必要だ。


ユーザー定義のリスティング広告への活用方法

ユーザー定義を設定した場合、更にそれぞれのユーザー定義毎の閲覧開始ページや流入キーワードといったデータも確認出来るようになる。これを利用することで、ユーザー属性毎に訴求効果の高い検索キーワードを調べるといったことも可能となる。

例えば、今後“女性”への訴求を強めていきたいと考えている場合、アンケートなどを実施して性別情報を取得することが出来れば、ユーザー定義レポートで “女性”に特化した流入キーワードの効果を確認することが出来る。このレポートから、女性への訴求効果の高い検索キーワードが見つかるかもしれない。

ユーザー定義を使用することで、ターゲットユーザーに効率よく訴求出来るキャンペーンの実現が可能になると考えられるのだ。

上記と同じ要領でユーザーの“都道府県”データを取得出来る場合、広告の地域ターゲティングの設定にデータを活用するということも考えられる。例えば、「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」とドロップダウン式に選択出来る場合、それぞれの都道府県別にその後の流入キーワードの分析が可能だ。

これにより「東京都属性のユーザーでのみ流入しているキーワードのコンバージョン数」といった分析が出来るようになるのだ。デフォルトで用意されているレポートでもこうした流入地域の表示は可能だが、IP アドレスを元に地域を特定したデフォルトのレポートよりも、ユーザー定義を使用した方がより精度の高い地域分析が可能になると考えられる。地域ターゲティングを実施する際にこうした精度の高い地域データを活用出来ればより効率の良いキャンペーンの展開につながることが期待できる。

また、リスティング広告のランディングページ最適化(LPO)の効果を正確に計測する為にユーザー定義を使用することが考えられる。

Google Analytics ではランディングページに訪問したユーザーのコンバージョン数を調べる場合、同一セッション内の効果が確認出来る一方、セッションが切れた後に別のページを経由してコンバージョンした場合はランディングページの効果としてコンバージョンを計測することが出来ない。しかしユーザー定義では有効期限の長い cookie を使用して効果を計測している為、cookie が削除されない限りセッションに関係なく効果を計測することが出来る。

上記の特性を活かして A/B テスト実施時にそれぞれのページの訪問者にユーザー定義を使用することも考えられる。ランディングページの時と同様セッションに関係なく長期的な効果も含めた効果の比較が出来るようになる為、より細かく効果を計測出来るようになるのだ。

このようにリスティング広告における ROI の改善という点で、ユーザー定義によるセグメント分析は非常に有効な機能となっているので、是非ご活用いただきたい。

執筆:株式会社アイレップ Web 解析チーム 久光英太




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2008年04月15日 10:37 - [SEMコラム]
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