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2009年1月 1日

IPv6 がオンラインマーケティングに与える影響を予測する


もはや我々の生活になくてはならないものとなったインターネットだが、その構造の地殻変動が目前に迫っている。IPv6 への移行である。最近では Google が IPv6 に対応した検索エンジンをリリースし、併せて「日本においても、IPv6 が広く使われるようになるのは、もはや時間の問題」とのメッセージを発している。

インターネットの黎明期以来最大規模と言えるこの変化は、オンライン広告市場にも大きな影響を与える可能性を秘めている。本稿では IPv6 への移行による具体的な影響を予想してみたいと思う。変化の波をいち早く読み、乗りこなすための一助としていただければ幸いである。

最初に IPv6 とは何かを確認しておこう。IPv6 を一言で表現すると「グローバル IP アドレスがほぼ無限数使用可能となる次世代インターネットプロトコル」となる。(他にも特徴はあるのだが本稿ではこの点に着目する)

すなわち現行の環境(IPv4)では枯渇が懸念されているグローバル IP アドレスが、IPv6 へ移行することで枯渇の心配なく、潤沢に使用することが可能となる。これは全ての情報端末に対し、グローバル IP アドレスを付与することが可能になることを意味する。

その IPv6 がオンラインマーケティングに与える影響だが、筆者は全ての情報端末にグローバル IP アドレスが付与されることによる「情報の個別配信の促進」に表れると予想する。その具体的な例を「携帯電話」と「家電」の2つの観点で考えてみる。

まず携帯電話への影響だが、IPv6 がスタンダードになると現状インターネットへの接続都度 IP アドレスが割り当てられている携帯電話に対しても、固定でグローバル IP アドレスを付与できるようになる。

これは情報配信側から見れば個体を特定しての情報配信が現状よりも容易になることを意味する(現状個体識別するには、携帯電話端末から個体識別番号や Cookie に書き込まれた情報を送信する必要がある)。

例えばこれを利用しての広告個別配信等が主流になっていく可能性は十分にある。ただし、その場合でも個人情報保護への配慮から、少なくともオプトインの形式にすることが望ましいだろう。

次に家電への影響を考えてみる。近年は PC だけでなくゲーム機やテレビでもインターネットに接続できる製品が増えてきている。「情報家電」という言葉があることからも分かる通り、今後インターネット接続が可能になる家電製品は順調に増えていくことだろう。

そこに IPv6 に基づくグローバル IP アドレスが割り当てられれば、上述の携帯電話の場合と同様に各家電製品に対して個別の情報配信がこれまで以上に容易になる。

モニタを備えインターネット接続が可能な冷蔵庫というのはすでに実現しているようだが、そこに対しユーザーの嗜好を反映させた食材の広告を表示させる、というのも実現されるかもしれない。冷蔵庫に限らず一通りの家電にモニタが付き、そこに対しユーザーにターゲットされた情報(広告を含む)を表示させるというのも不可能ではないだろう。

IPv6 への移行により、情報の個別配信の流れはより加速していくと思われる。この流れに取り残されないよう IPv6 の普及や、それをベースとした新サービスの登場に是非注目していただきたい。

執筆:株式会社アイレップ Web 解析グループ 高木龍平




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2009年1月 1日 00:00 - [SEMコラム]

 


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